赤十字のキャンプの隅を、大きな袋を抱えて嬉しそうに走り回っている子どもたちがいた。
彼らは生まれながらにしてゴミ集めの職業。カーストの名残だ。
被災現場では、断水もあるためペットボトルやダンボール等、普段ではなかなかありつけない高価なゴミがたくさん、簡単に手に入る。
彼らは毎日、異臭漂うゴミ溜めから、何が入っているかも分らない中、一つ一つのビニール袋を破り、素手で仕分け、金目のものを回収している。
それに比べると今回の災害から出るゴミは、彼らにとって格好の副産物。
まだ朝の8時過ぎ。短時間でこれだけの物を集められ、本当に嬉しかったのだろう。