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地域の人々と同じ交通手段を使う、我ら青年海外協力隊。 イスラマバードに住んでいる限り、嫌でも利用しなければならないのがタクシー。 パキスタンのタクシーは日本とは大違い。 皆さんがパキスタンへ来るときのために、長くなりますが、パキスタンのタクシー豆知識をご紹介。 ①拾う 見た目は、黒と黄色のsuzukiの小さな車。 黄色と黒の配分には個性があります。 最近は多少きれい目のタクシーもちらほらしていますが、大体が、ボロボロで日本だったら車検に通らないような。私たちの方が、たどり着くまでのエンジンの心配をしてしまうような。ウインカーは手。サイドミラーはテープで固定。ドアを開けるのにコツが要る。窓を開ける取っ手が無い。部品が欠けているのが当たり前の、そんな車です。 ②客寄せ 道路を歩いたり、道端に立っていると、 犬を呼ぶように、「チッチッチ…」と舌を鳴らしたり、口笛を吹いたり、指をパチパチ鳴らしたりして、呼んでくる。 全くもってお客に対する態度ではない。 馬鹿にされているようにしか思えないので、そんな風に呼んでくるタクシーには“絶対”乗らず、自分で止めるフウ。 ③交渉 金額は交渉制。日本のように、メーターは無い。 事前に値段を明確にしておかないと、タクシーの運転手さんたちは、外国人=お金持ち!と見て、高く吹っかけてくる。 でも、我ら協力隊員は外国人の顔をしておりますが、給料は下の下。 しっかり交渉して、地元の人たちと同じくらいの値段で乗るのだ。 ④乗車 見ず知らずの男女が会話を交わすことの無いイスラム教の国パキスタン。 日本のタクシーのように、なんとなぁく世間話…なんて、パキスタン人女性なら絶対にありえない。 でも、外国人とみると、冷やかしで、普段溜まっている女性に対するストレスを私たちににぶつけてくる失礼な運転手さんが多い。 数少ない女の子と話せるチャンス。しかも、我らはウルドゥー語を話す。 ⑤社交辞令の会話・ここまでは許せる範囲 ちょっと挨拶したと思ったら、 「中国人か?」 「仕事は?」 「給料は?」 「イスラム教徒か?」 「どこに住んでる?」 「結婚してるか?」 「子どもはいるか?」 「家族は?」 「家族はどこに住んでいるのか?」 「兄弟は?」 「兄弟は結婚してるのか?」 「兄弟に子どもはいるのか?」 人なつっこいパキスタンおじさん。外国が人珍しいだろうから仕方ないか…と思ってこれくらいは許せる範囲。しかし… ⑥本当に頻繁に言われてうんざり さらには、 「俺の家に来い。」 からスタートし、いい人を装い、 「ビザをくれ。」 「お前が大使館に頼め。」 「俺を日本に連れて行け。」 「仕事くれ。」 「お前は金持ちなんだから簡単だろ。」 と、殆どのおやじが日本に行きたがる。しかも、フウたちのお金で。 これが一人や二人のタクシー運転手でなく、90%のおやじたちがこう言ってくるんだから、埒が明かない。 ⑦どうしようもない 「大使館員でもないし、ボランティアだから出来ない。」と答えると、 「けち。」 「こんなけちな日本人はみたことない。」と自分の正当性を前面に押し出してくる。 “どうでもいいけど、私は何のために、こんなに不快な思いをしてタクシーに乗らなきゃいけないんだぁ!”って世界に向かって叫びたい。 もっとお客の心理で接客をできるようにならないと、毎回こんな不愉快な思いをして移動しなきゃならないなんて、この国に来たいと思う人が少なくなっちゃうのも無理はない。 トイレが汚いとか、食べ物にハエがたかっているとか、それだけじゃないんだ。 一期一会。旅は人との出会いによって、よい思い出にも、悪い記憶にも成り得てしまう。 パキスタンの入り口である、観光の第一歩であるタクシーがこうでは、国の印象に関わる。 いつまでたってもパキスタンに外国人観光客が増えない理由を、そろそろ考える時期だと思う。 常日頃思っていることがある。 ムシャラフ大統領に演説して欲しい。 「外国人を呼ぶときは、チチチ…と舌を鳴らしてはいけません。」(犬ではないのですよ。) 「外国人にビザをねだってはいけません。」(自分で大使館に行こうね。) と。 最近は「私、中国人。イスラム教徒。結婚してる。子ども一人。」と適当にあしらうことが出来るようになってきたけど、 赴任当初は慣れないウルドゥー語に、プライバシーに突っ込んできまくりの質問攻めが、そうとうのストレスだった。 挙句の果てに、逆切れされたり、乗っているだけなのに不愉快な思いをさせられたり。 こんなのが当たり前だった。 だけどこの前、本当に言い訳がましいタクシーの運転手さんがいて、 運転席からはみ出るくらい太ってるのに、「給料が少なくてご飯も食べてないから、100ルピー多く払え。」って言ってきた。 「地震で家が壊れて寒くて食べ物も少ない人が沢山いるのに、おじさんこんなに太ってるじゃん!食べてないなんて嘘言わないでよ!」とブチ切れてしまった。 それでもおやじの言い訳は続いた。 フウの不機嫌はマックスに達した。 香辛料のせいか、最近言葉が悪く、切れやすくなっているような気がする。 日本に帰る前には、パキスタン料理控えめにして、わさびのように、ツンッと来るけどシナヤカ~な辛さ程度に怒れる女性にならなければね。 タクシーのおやじのどうしようもなさから学ぶ。自分の言動には気をつけろ!
by pakfu
| 2005-12-12 15:52
| 乗り物
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