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登山家の長谷川恒夫さんがウルタル峰を登山中、雪崩に巻き込まれ遭難、他界しました。 登頂に成功すれば、このカリマバードに路ができる予定でした。 長谷川婦人と日本の友人たちが、遭難の際の村人の協力へのお返しとして、村人の希望であった学校を造りました。 それが“ハセガワ スクール”です。 パキスタンの学校では珍しい、男女共学(席を隣にしている子もいてびっくり☆)、英語教育による私立の幼稚園から短大までの学校です。 この学校で教育を受けたいと、近隣の村々から通っている生徒もいます。 Jeepで細い山路を通うのは日本の通学とは話が違います。 朝礼から見学させてもらった私たち。 学校勤務の協力隊員が多いのですが、自分たちの学校とハセガワ・スクールの違いにびっくり。 まず、国歌が上手に歌えることから始まり、整然と整列していること。 当たり前のことなのですが、パキスタンの学校はこれができないのです。 さらに一つ一つのクラスを見学させてもらい、ゴミが落ちていない。生徒が自分の席に座っている。 丁度先生がお休みのクラスがあったのですが、生徒たちは騒がずに代わりの先生が来るのを待っている。私たちが見学に来ているから特別なわけではありません。 フウが一番感動したのは幼稚園。 一人の若い女性の先生が、小さな子どもたちと一緒にリズム体操をしていました。 英語でお天気を聞いたり、間違った質問をして子どもを笑わせてみたり。 みんなこの教室が大好きなのが分かります。 フウも自分の幼稚園時代を思い出します。 パキスタン協力隊員には幼稚園教諭がいます。 イスラマバードで勤務しているその隊員は、先生たちのやる気の無さに愕然としていました。 幼稚園に時間通りに来ない、無断欠席、親と話をしない、子どもを見ない、叩いて叱る、職員の間で階級をつける、早く帰る。 イスラマバードの幼稚園では一般的な“幼稚園”とは違って、しっかり座って英語の書き取りのテストがあったりと、小学校に入る前の準備段階になってしまっているところも多いのです。(日本にも「お受験」ってありますね) その他一般的に学校教師は、生徒一人ひとりを丁寧にみるということをしません。 教師はあくまでも知識を伝達するだけの、一段上に立った人格とみなされています。 それを知っていたので、この先生と子どもたちのイキイキとした表情に感激を隠せないフウ。 思わず「先生はどこで勉強されたんですか?」と質問。 先生「イスラマバードですよ!」 同じ大学で学んでいても、どうしてこんなに違った教育者になってしまうんだ? 校長先生にも質問。 「イスラマバードの学校とこの学校がこんなにも違う理由は?」 校長「イスラマは外部のお客様に見せるために教育しています。私たちは生徒に教育しています。」 素晴らしい☆
by pakfu
| 2006-06-22 08:20
| 北方地域フンザ
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