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写真が分かりにくいのですが、これは自然にできたバイパス。 イスラマバードの悩みは増え続ける自動車による渋滞。(リキシャや馬車、ロバの乗り入れを禁止しているので、隣町ラーワルピンディよりは渋滞は少ないのですが) 最近“交通警察”が登場してなんとか頑張ろうとしているけれど彼らも素人。交通整理が下手。 今まで違反者から袖の下をもらい見逃していた一般警察を一切排除し、真新しいグレーのユニホームで交通警察を組織した。なんとも給料を2倍近くにして、賄賂にもなびかないようにしたとか。 今彼らは日本では当たり前の交通ルールを周知するために一生懸命キャンペーンに取り組んでいる。 そもそも、パキスタン人の交通ルールは“我先に”の一言。 車は日本と同じ右ハンドル左側通行。赤信号でも左折OKなのはアメリカなどと同じですね。 パキスタンに赴任する人のために、ここで講習会。 [知っておきたいパキスタン交通ルール] ☆クラクション:自分が「通るぞ!」「よけろ!」「邪魔だ!」という知らせ。または「姉ちゃん乗ってかない♡」というナンパ。または癖。兎に角鳴らしまくる。 ☆パッシング:「俺が通るぞ!」という知らせ。または「あなたに気づいたよ♡」という自己アピール。 ☆車線:守らない。2車線道路を3~4車線にし、路肩にまではみ出してもよい。 ☆追い越し:左右どちらからでも可。隙間があれば追い越ししてよい。 ☆左方優先:無い。言葉自体知らない。 ☆逆走:50Mくらいまでなら可能。文句言われない。中央分離帯がある道路では、行きたい曲がり角まで逆走するのは理に適っているらしい。 ☆人:歩道が無いうえ、車が優先なので、歩行者は十分気をつける責任がある。 ☆空き地:道路。車が多く通ればそこが道になる。必要な場所に道ができていく。 ☆車両整備:走らなくなったら修理する。 ☆シートベルト:しない。 ☆携帯:使用可。 「信じられない!アホじゃ!」と声を荒げていたのはフウくらい。 これらを今交通警察がやっきになって取り締まっているのだ。法律がどうなっているか知らないけど、上記は合法ではない。あくまでも習慣だ。 仕事や人間性では尊敬している海外への留学経験のある友人がいる。私はその人の運転が嫌い。以前「道路は車のためのもの。歩行者が“歩道を作れ”と政府に訴えないから歩道ができないんだよ。歩行者が悪いんだ。」と言われ、自分の行動に気をつけようとハッとした。 日本に一時帰国したときに、誰もいない交差点で停まっている車を見て「偉い」と感じてしまった。もちろん赤信号だった。
by pakfu
| 2006-05-26 08:41
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